遺書のススメ

あくどい商売でバンバン稼いでいるわりに心がピュアな友人(なんだそれ)と話をするなかで、その友人から出た発言。

「俺さぁ、毎年4月に遺書を書くわけ。『俺に万が一のことがあったとき、会社とか家のことをどうすればいいか把握してる人が他にいなくてみんなが困るといけないから』ってのが表向きの理由だけど、やってみると意外と、自分を見つめなおすのに有効だね、あれは」

なんでも、自分が誰をどの程度信頼していて、何を大切にしているかの価値観を否応無く認識させられるのだとか。
それによって自分にとって大切なこと、気にしていると思い込んでたけど実はたいしたことではないことなどが浮き彫りになるのだという。

「書いてるとどんどん泣けてきて、しまいには大号泣。普段はああだこうだ些細なことに愚痴こぼしたくなるけど、いざ遺書を書くとなると、自分の人生がいかに素晴らしいかを思い知らされるよ。だから、『死にたい』とか言ってる奴には『遺書書け!』って言うことにしてる」

資産が何十億円もある友人がこういうこと言うと、説得力があるんだかないんだかわからなくなるけれど、すくなくとも一理あるな、と感じた。
(ちなみにその友人は36歳←はじめて遺書を書いたのは30歳のときらしい)

遺書を書くときのポイントは、ただ心情をエッセイのように綴るのではなくて、あくまでも「法的に有効かどうか」を気にして書くことだそうだ。心情だけを書くとだんだん感情的になってきて、支離滅裂で大袈裟なものになるおそれがある。
だから、「遺書として法的に有効な文言、書いておくと法的効力を持ちうる事柄は何か」を本やネットで調べたうえであくまで冷静に、遺産分与など事務処理の一環として取り組むと心のバランスを保ち易いらしい。

遺書作成セラピー、とでもいうんでしょうか。


自分も今度やってみようと思います。
セラピーとして有効かどうかまではわかんないけど、実際、自分しか知らないことってけっこうあるもので、突然逝っちゃったら関係各所に迷惑かける怖れがあるので。
関連記事
スポンサーサイト