セッション料金が激安な理由

「0ひとつ抜けてません?」

とよく言われます。

確かに私のセッション料金、エネルギーアチューンメント料金は、日本の相場と比べるとかなり安いようです。
(ちなみに日本の相場は、アメリカやヨーロッパなど海外の相場と比べるとバカ高です)

金額が安いことのメリットとデメリットを考えると、お客さんにとってのメリットはもちろん、

「安く済む」

こと。

これは同時にヒーラー側からすると

「たいして儲からない(のに働くハメになる)」

というデメリットになりえます。

もうちょっとマーケティング的な視点からいうと(←素人の分際で恐縮ですが)、

値段が安いと

・下品でケチでセコい、被害者意識の強い、いろんな意味で問題ある客の率が上がる

・「金額が実力を証明する」と信じているエリート層・ブルジョワ層から「しょせんそんな低料金でやるしかない三流だろ」と侮られ、上客としての金持ちで品格ある人が客として来にくい

というデメリットがあります。
(どちらかというと長い目で見て、ヒーラーとしてのブランディングを考慮するなら、こっちのデメリットのほうが甚大です)

あえてマーケティング面で安い料金のメリットを上げるならば、理論上は

・貧乏人も含めた幅広い経済力の人々がターゲットとなる→依頼件数が増えることが見込める

となるかもしれません。

ただ、エブリデイロープライス(毎日が低価格)戦略と呼ばれる薄利多売のこの手法は、どちらかというと大規模スーパーマーケットのような業態でこそ威力を発揮するもので、個人商店や単発の商品・サービスがオーダーメイドで手作業の場合は、スタッフ側が疲弊する(商品やサービスを提供する業者としての会社のほうが従業員にとっては低賃金重労働のブラック企業化する)リスクがあります。外食チェーンや激安(1時間2980円とか)系マッサージチェーン店なんかが最たる例です。

リーマンショック後、小さい金額の幅でやりくりしていた「良心的な価格」の個人経営の居酒屋がブワァ~っと潰れていったのをご存知でしょうか。
居酒屋に限らず、デザイン事務所や雑貨屋など中小・零細企業的な規模の会社や個人事業者が、まるで疫病の流行みたいにバタバタ倒れていったのを目の当たりにした記憶はまだ十分に生々しいものだと思います。

料金を安くするのは、お金を汚いものだと捉える歪んだ思考の貧乏人寄りの客としての人たちからは歓迎されますが、やる側にとっては自殺行為でしかないんです。

だからこそ、商売人である以上は、

「これ以上、値段を高くしたらさすがに客がブチ切れて誰も買わなくなる、来なくなる」

というギリギリちょい下あたりを定価に据えて、時に応じてセールをする……というのが常套手段ということになります。

ではなぜ私は低料金でヒーラー業を営んでいるのか。

ヒーリングは神聖な行為で、本来はお金を貰うべきでないことなのに貰っているというタブーを冒しているため、せめて最小の料金で罪滅ぼしできた気になっている?

いえいえ。

善人だから安い料金で笑顔で文句を言わずにどこまでも客のために力を尽くす?

べつに善人だからってわけじゃない。

じゃあ何?

それは……。

アンダーマイニング効果によるモチベーション低下に陥ることを避けるため

です。

アンダーマイニング効果については、ググればすぐどっかのサイトによる解説が出てきますが、要は金を貰うことでかえってやる気が低下するというものです。

こんな小話があります。

自宅のすぐそばで子供たちが大声で騒いで遊ぶのを迷惑に思う老人がいた。
老人は、子供たちを叱るのではなく、「うちのそばで遊んでくれたらお小遣いをやろう」と申し出る。
子供たちは喜んで毎日遊びに来る。さんざん騒いで、お小遣いももらって。
そしてその習慣が子供たちに根付いた頃、老人は困った顔で
「お金がないんだ。今日からは、せめてこれで勘弁してくれ」
と、前より少ない額を渡す。子供たちはがっかりするが、しぶしぶ遊びに来る。
そうやって、徐々に金額をどんどん減らしていく。
そしてついに、
「ぜんぜんお金がなくなってしまった。お小遣いはもう1円もあげられないが、これからも毎日、うちのそばで遊んでくれるかい?」
子供たちは激怒。
「ふざけんな!誰が1円も貰えないってのに、わざわざ遊びに来てやるもんか!」
こうして老人は、家のそばで騒ぐ子供たちを1人残らず追い払うことに成功した。


これ、笑い話のようでいて、すっごい怖いと個人的には思います。

「世の中、カネ」
「カネのためならなんでもする」

と、拝金の思想を隠しもせず豪語して、それがこれからの時代の賢い健全な人間の思考だ、と開き直る人、どんどん増えてる印象があります。

でも、「カネがもらえるからする」という思考があまりに当たり前のものとして根付いてしまうと、最初はタダで喜んで好きでやっていたことさえ、カネを貰えないなら死んでもやりたくないと思うようになります。

ヒーラーになりたいと純朴な気持ちで切望して、あらゆる努力を(1円も貰えないのに)して、見事、ヒーラーになり、独立した……という人を、大勢、見ています。
そして、ヒーラー業を本業にしてしばらくすると、過半数?の人は、アンダーマイニング効果の餌食になります。

もともとは、人助けのために。自分の知らなかった未知の能力が目覚めていくのが純粋に喜ばしかったから。以前の自分にはわからなかったことがどんどんわかっていくから。その気づきを得ることで、人間として1つ、磨かれたような、次のステップに進めたような、達成感と充実感、誇りを感じることができたから。
だからヒーリングを始め、独立するところまでこぎつけたというのに。

いつしか、カネのためにヒーリングをやるようになってしまった。
そして、カネが貰えないならヒーリングをやるなんてバカバカしい、うんざりだ、と思うようになって。
それで、「キャリアも積めたし実力も上がってきたから正当な対価として、ブランディングの一環として一流のヒーラーであることを示すために」とかなんとか美辞麗句を表面上は並べ立てて、その実は

「もっとチャチャっと稼ぎたい。なるべく働かないで濡れ手に粟でシャンパンで泡泡ゴージャスリッチ~」

が本音で値上げ。

それで、値段を高くすると誰も来なくなったりして。
たまに依頼が来ると、「この大魚を逃してなるものかぁ~!」と目が血走って鼻息フンフンでなんか恐い感じの接客をしてしまったり。
それか高級感を演出しようとして、実際は庶民の下世話な育ちだから金メッキが剥がれて風に吹かれてペカペカと旗めいてるのが客にはバレバレだったりして。
値段が高い分、それ相応のサロンにしなければ……と、家賃が高い部屋を借り直したり、ブランドのインテリアで内装を飾り立てたり。それで経費がかさんで、家賃の支払いに追われ。
つまりは迷走。

で、今度は慌てて料金を下げて出血大サービス!のキャンペーンを実施したり。
(セミナーの『早割』なんかは、王道ですよね)

でもって働けど働けど我が暮らし……の路線。

ぢっと手を見る気持ちの余裕もなく、

「なんでこんな儲からないのにわけのわからない客どものくだらない悩みの相談になんか乗んなきゃいけないのよォ~!」

とストレス大噴火。

たいしてカネが貰えないと思うことですっかりモチベーションが低下した状態で、重苦しい深刻な状態の客の悩みなんかクドクドと聞かされた日にゃあ、

「ムキー!!!!!!!」

と臨界点を超えて、謎の体調悪化とか、精神をやられて病院行きで統合失調症と診断されて自分が癒される側に……みたいな。

そこまでじゃないにしても、自分を苛むスピリチュアルな概念やヒーリングのほうに八つ当たりをして、

「スピなんて結局、なんの役にも立たない!」

とアンチ側に回ったり。

卑怯で要領がいい人になると今度は、つくり笑顔で

「私はヒーラーとして、やるべきことは、すべてやった。できた。だから、卒業!」

と、まるで現役ヒーラーより立場が上、くらいの勢いで優越感まで演出して、現役から退いてしまう。
でもって遠い目で「あたしも昔は……」と、過度に美化した思い出話に浸ったり他人に自慢したり、現役のヒーラーのことをまるで後輩かガキんちょを見るみたいに見下した目で優しく微笑み「頑張ってね」と余裕ぶちかましとか。

ほんと、あるあるです。
(特定の誰かじゃなくて、ほんとに一定数よく見かける、あるあるパターンなんです)



そんなこんなで、自分は、こう言ってはなんですが、

「カネ目当てと思えるほどのまともな額がもらえるわけでもない、ほぼボランティア同然」

の安い金額を設定することで、自分がヒーリングを、「カネのため」と思わないように心理的に操作(というかマネジメント)しているのです。

ヒーリングの仕事をカネのためと思ってなければ、アンダーマイニング効果の罠には囚われることがないからです。

同時に。

対外的(≒客となりうる、いわゆる他人)には、こちらのお人好しな側面につけ込んでくる強盗・乞食・脅迫によるカツアゲ的な要素のある人を避けるため、

「ヒーリングは商売。カネ儲けのためにやってんの。こっちの良心だかに訴えて、どうにかカネを払わずに済ませようなんて魂胆はお断りだよ!!」

としておく。

さらに。

いざヒーリングが始まったら、自分を律する意味で、

「タダじゃなくてカネ貰ってんだから、手抜きすんじゃねーよ」

とプレッシャーをかける。

この、矛盾しているいくつかの考え方を、うまく自分の内面で線引きして、わざと両方、というか全部もっておく。発揮のしどころを間違えないように思考や感情を制御する。

そういう方法で、ヒーリングをすることへの自分のなかの「初心」としての本音を、忘れないように、歪まないように工夫しています。

私ごときバカがどんだけ頭なんぞを使ったところで、ほんとに優秀な人からすれば失笑モンなんでしょうが、まぁでもこんな低スペックに生まれついた凡人以下が会社の看板に守ってもらうこともなく、よりによって東京のど真ん中で、たった1人で、これといった後ろ盾も表向きはないということにして、世間の荒波を渡っていくには、できるだけのことをできる限りするしかないんですわ。

商売って、そこで稼ぐカネって、そのカネで買う衣食住って、要は自分の命を存続させるための必須要件ですから。

これといって生きることにこだわりがあるわけじゃないけど、生きたがる体が生きている以上は、しゃあないけどめんどいけど面倒みるしかない。

面倒みるしかないなら、食っていくしか、生きていくしか、ないんです。

そのためには、お金がしかるべき金額は最低限、必要なんです。

そのルートである、生業(なりわい)としての商売でのカネの入りを、滞らせるわけには、いかないんでさぁ。。。

だから自分は激安な料金設定で、そんな激安な稼ぎでも暮らしていけるような衣食住の生活水準で、しのぎを削ってるんでさぁ。

金持ちセレブのリッチエリートさんがたからは、鼻で笑われておりやすがね。

これがあっしの、(ヨッ)

生~き~る~ぅ、

術(すべ)よぉ~。(三味線じゃら~ん)

新内ふうの〆。
(あら新鮮。今度から使おうかしら)

ジリ貧な人「えぇ~?なに言ってんのこの人? ぜんぜん安くないじゃない! 時給に換算したら私の10倍以上じゃない!酷い!これは間違いなく悪徳業者だわ! こんな人間がいかにも、カネ目当てじゃない善人ですみたいなことをよくも平気で書けるものね! 信じられない! 私や私の周りにいる貧しい人たちのことを知らないのかしら? 世の中にはもっと貧しい、不幸な人がたくさんいる! それなのに、、、それなのに……。安い? 1時間で1万円以上も平気でとるような悪党が? よくそんなことを言えたものだわ。地獄行きね。死んだら間違いなく地獄に堕ちる。いいえ!なんとしても堕ちてもらいます! なんなら私がこの手で堕としてみせる! こんな悪人が、真面目な善人から不当に大金を奪うような霊感商法で、よくもまぁ開き直って図々しい!! 恥を知りなさい!!!!!」
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