リアルにイメトレする

イメージトレーニング、略してイメトレは、「なんとなく想像して練習したつもりになる」というレベルではなく、本当に、練習しているのとまったく同じ脳の思考回路を辿り、指先などに緊張や力を入れるなどが生じるところまでいってこそ。

つまり、本当に練習しているんです。球技でいえばバットやボールなど練習に必要とされる道具・場所を抜いただけの、ほんとの練習。

同じくらいの実力のバスケット選手たちで構成されるチームを2つ、実験対象とし、片方は毎日練習。もう片方は実際にボールを使ってコートで練習するのは週1回だかで、あとはイメトレをみっちりやらせたそうです。
結果は……。おそらくこれを読んだ方が予想したとおりです。普通なら、毎日練習してたチームのほうが抜群に上手くなったというオチになりそうなもんですが、いやいや実際は……。w

シータヒーリングではその原理を「リズム」というダイエットセミナーで応用して、音楽を聴くだけで運動時の記憶が蘇り?、本当に血流が変化して筋肉などに神経経由で刺激が伝わり汗までかいて痩せるという仕組みを採り入れていますよね。

先日、とあるプロのカメラマンさんが
「自分はカメラを持ち歩かない。その代わり、街を歩いているときでもいつでも写真を撮ることを妄想してる。歩きながら目に入った物や人を、こう撮ろう、こんな写真にしたいと想像する。それを延々と繰り返しているから、自分が撮りたい写真のイメージがいくつもストックされていく。そうやって蓄えた引き出しが多いから、どんな被写体やシチュエーションでも、『なら、あれでいこう』と、対応できる」
とおっしゃってました。
これも立派なイメトレですよね。

突然、卑近な例で恐縮ですが私の場合も、まるでチェスや将棋を脳内で1人で対局する人のように、セッション時にお客さんとトークする様子をイメトレします。
ある問いかけについて、こう答えてきたらどうする?こうだった場合は?……と、いくつもいくつも、考えうるすべてのパターンを網羅して、脳内の妄想で(笑)、会話するんです。
泣き叫んだ場合、怒った場合、こんな屁理屈、あんな言い訳……とにかく、ありとあらゆるトークのバリエーションを考え、そのときどんな対応のパターンが考えられるかをアイデア出しします。そして脳内で相手に話す。
そういう「もしこうだったら」集を、ぜんぶ、なぞっていく。さっきの質問に巻き戻して、別のことを言ったバージョンをやったりして。(こういうとき、演劇経験が役立ちます)
これ、道を歩いてるときには、実際に口に出して喋ってることもあります。独り言をまるで電話したときのようにはっきりとベラベラ喋る。それを見た他の人からは、頭おかしい人だと思われているかもしれません(笑)。

習い事としてやっている楽器や歌もそう。まるで本当に笛を握っている感覚が指先にあり、唇に歌口があり、こう息を吐いてこの穴を押さえたらこの音が出る、というパターンをあらかじめ、実際に楽器を使って練習しているときに網羅しています。
だから、本当に楽器を使って練習しているときとほぼ完全に同じ状態を、何もないところでも再現できるんです。
イメトレが実際とズレてないかどうかは、楽器を使って演奏するときにイメトレしたとおりにやって、イメトレのときと同じ音が出ているかどうかで確認&修正します。(慣れてくるともう、ズレません)

歌を練習するとき、私はわりと(通行人から頭おかしいと思われても平気なので)本当に声を出して歌うことも多いですが、そうするわけにはいかないときは、唇すら閉じたまま、実際に歌っているとおりを再現します。唇は閉じてるけど、開いてるときとまったく同じ筋肉の使い方というかをシミュレートするんです。で、高い音域のところで喉に力が入ったら「いかんいかん」とやめて、同じ箇所を力を抜いたままで歌えるように何度も何度もイメトレ。
すると、ほんとに声を出して歌ったとき、イメトレしたとおりに発声できるんです。

実際にやったときできるなら、もうイメトレは、ただの妄想じゃないですよね。

しかもこのイメトレ、「よし!今からヤル気を引き出して高めて、めっちゃ気合い入れて◯時間やるぞ!」といって意気込んでやるのではなく、暇なとき(電車内とか)や、風呂に入ってるとき、ぼーっとテレビを見てるときなどにやるんです。
しかも、「それをやらなければいけないから」ではなく、「暇なときに思いつくのがそれくらいしかないから」やってます。
そもそも鼻クソほじってたっていい時間なわけですから。何してたって、何もしてなくたっていいんです。
そういうとき、暇潰しに没頭してるだけ。

「えー、できない」

と思います?

でもさ。

恋愛とかセックスなら、めっちゃリアルにイメトレしません?
思春期の頃、しませんでした?

女子はエッチ時より、相手と会話する妄想シーンが多かったりするのかな。
まぁ男子は言わずもがな、ですよね?

話しかけられても気づかないほど妄想に入り込むのって、あるじゃないですか。
青春漫画とかでも使い古されてるでしょう。妄想に入ってる主人公に級友や母親なんかが何度も呼びかけて気づかず、大声で怒鳴ったりツッコミを入れたりしてようやく気付く、的なアレ。

アレになったことが一度でもあるなら、イメトレはできる筈です。
勉強やスポーツ、芸事に活かしたことがないだけの話。やってみればできます。
はじめは上手くできなくても、繰り返せば上手くなります。(ビバ妄想スキル!)

ていうかスピ系というか未熟というかな人でよくあるのは、

妄想の中で誰かと口喧嘩する

こと。
(しかもたいてい、相手が間違ったことを言っており、正義の味方である自分が正論を美味しんぼの山岡ばりにぶつけると、相手が反論しようとするも論破されて行き詰まって最後は悔しそうに非を認めるというシナリオ)

それをしてるとき、ほんとに頭に血が昇ったり、アドレナリンが分泌されて鼻息が荒くなったりして。

肉体の生理現象を変化させられるほどしっかりイメトレできるなら、芸事の上達でもなんでもイメトレできるだろ

って思いませんか?

あ、無理か。
はい、できませんねそんなこと。
イメトレなんてデタラメですよ、効きませんよきっと。
実際に練習しなきゃ意味ない。でせう?
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