いいトシして「私だけは特別だと思ってた」症候群

タイトルは造語ですけど。

「世の中にそういう人はいると知ってはいたけど、まさか自分だけはそういうのとは無縁だと思っていた」

って人、私自身が中年という年代にさしかかって周囲の人間が年をとっていくのを見てきて、どんどん増えていっています。

見た目が老けていくこともそうですし、また自分がおじさんおばさん(おじいちゃんおばあちゃん)扱いされた、物忘れがひどくなったなどの老化現象といったものから、会社でリストラされたとか、高飛車に異性への理想を高くして若い気でいたら閉経して子供が産めなくなってしまったとか、いつか貯蓄をと思っている間に定年退職が来てしまい貯金ゼロで退職金も雀の涙のまま会社を放り出されてしまった……など、もろもろすべて。

で、まさか自分がそんなことになるなんて、とショックを受けるのはある意味、今回の人生で初めて迎える中高年・老年というフェーズ初体験のイニシエーションあるあるで済みますけど、

「私だけは特別だと思っていた……のに、こういうことは起きるべきでなかった(から、すみやかに回復して当然である)」
「私だけは特別だと思っていた……ので、こういう目に遭うのは単純に不運だ。私に落ち度は無い」
 (もし事前に『自分にもそういう目に遭うことがあるかもしれない』と思っていたら対策をしておくべきだがそうではなかったので対策していないことは非難されるべき落ち度ではない)

という、謎の正当化をする人は本人が損をする印象。

しかも、「まさかそういうことになると思ってなかったわけだから、カンベンしてくれよ」という主張を持っている。まるで「特別に大丈夫だ」という自分の思いのほうがまかり通ってしかるべき、とどこか傲然と構えて、他人や社会を恨んでる人。

……ほんとにどこかから損害賠償なり弁償金なりを勝ち取れるなら、そうやってブーブー言っててもいいですけどね。。。

ここにさらに、スピリチュアルな思想が入って、よりいっそうこじれる人もいます。

「ポジティブシンキングが大事だっていうから!前向きな考えを持つのが大切って聞いたから!そうしたのに!!なんで?神様は私にこんな酷い仕打ちをしたの?」

と、クレーマー同然になってしまう。

それか、逆ギレの極致で

「やっぱりスピリチュアルなんて、インチキなんだ!!」

と、自分のスピリチュアルに対する理解の拙さや歪みはすべて棚に上げて正当化してしまう。

いや、それ以前に、一人の社会人として、リスクヘッジを怠った・不十分だった、って点を反省しろよ!……という。
(でもほぼ絶対にそういう人は『反省』なんて、しません。プライドが許さないので)


現実で通用しない、落ちこぼれとされる人たちというのは、何の根拠も説得力も実績としてのデータもないままに、その人自身の中でだけは、まるで自分が世界のトップに君臨する権力者であるかのような、肥大した自意識があります。

「本当は、私こそが唯一の、この世の支配者なのだ」

といった幻想を、あたかもそれが真実であるかのように信じ込みます。

当然のことながら現実としての周囲を見渡すとそれを否定するようなものしか見えてこないので、自分の殻に閉じこもり、妄想世界で好きなだけ、

「私はすごい!私は偉い!私は特別!私だけが本物!私こそが最高最強!!」

というふうに、厨二病ふうなイメプレに勤しみます。

それを実名で他の人に言ったら笑われ軽蔑され否定され相手にされないとわかっているので、匿名でネットでブログなり掲示板なりツイッターでもなんでもそういう媒体各種に書き込む人もいます。当然、名前はふざけたニックネーム的なもの。顔社員アイコンはアニメイラストとか動物とか芸能人の変顔とかクソコラ的なやつで本人写真ではありません。

その、匿名性での言ったもん勝ち的なメディア、コミュニティでの仮装人格としての自分がこれまた正体不明の知り合いとメッセージのやりとりをするなどして交流がとれた感を呼び覚まし、嬉しいので、ハマる。

そうやって、現実の問題にどこまでも目を背けて、バーチャル世界で展開される妄想としての世界観・価値観のほうに浸ることで、麻酔的に自分の感じる苦痛を軽減する。

実際どこまでネットなりで発信するか交流するか、そもそもネットを使うかはもちろん個人差ありますが、事実と異なる自意識や思想を自分の脳内でだけ正当化して良しとする傾向はわりと共通してそういう人みんなに認められがち。

それやってても、事実としての現実は何も変わってないんですけどね。
(よく、『現実というのはあくまでも、ものの見方なのだから、見方を変えればそれは現実が変わったことになる』的な詭弁ふうな論ありますね。べつに否定しませんけど、少なくとも事実はそれだと変わらないでしょう)


「自分はこの分野・この領域においては、この程度なんだ」

とわかったほうが、実は事実上の対策を講じられますし、最初どんなに酷い状況でも、少なくとも妄想に逃げ込まず物理的に対処していけば、多少以上に改善が見込めるわけです。

……それができるほど強くて真っ当な人間だったら、苦労しませんけどねェ〜♪
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