9割の損は行動経済学でサケられる

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9割の損は行動経済学でサケられる  非合理な行動を避け、幸福な人間に変わる9割の損は行動経済学でサケられる 非合理な行動を避け、幸福な人間に変わる
(2014/12/13)
橋本 之克

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行動経済学は、「人が行動するとき、どんな損得の基準をもって選択するか」を学ぶ学問のようです。

たとえば、

(マシュマロが好きな、空腹の)子供に、マシュマロを1つ提示し、

「それ食べてもいいよ。ただし、15分、食べずに待っていたら、もう1つあげるから合計2個、食べていいよ」


と言ったとします。

子供の反応は、(よっぽどイレギュラーなぶっとび選択肢でなければ)

・今すぐマシュマロを1個食べる

・マシュマロを食べたい欲を15分ガマンして、合計2個のマシュマロをあとで(=15分後に)食べる

に大別されますよね。

最初の選択肢を選ぶ子供は実は、

「食べられるマシュマロの数は少なくていいから、今すぐ空腹を満たす。最低1個でもマシュマロを味わうという快感を得る」

ことを優先しています。

一方、後者を選ぶ子供は、

「15分間の空腹&マシュマロを食べたいのに食べられない不満に耐える代わりに、合計2個のマシュマロをあとで味わうという快感を得る」

ことを優先しています。

つまり、何を損得と捉えるか、その優先順位は何か、の基準が違うんです。
(ちなみに、15分ガマンするほうを選ぶ子供のほうが、SAT(アメリカでいう、大学入試のセンター試験のようなもの)点数平均で100点以上も、『すぐ1個食べる』子供より点数が高かったそうです。今すぐ遊びたい欲をガマンして後のプラス(=難関大学合格)を得るわけですな)


前説が長くなりましたが、この本はそういうことを、小芝居じみたわざとらしい、短編小説?のような体裁(会社で先輩と後輩が、ある事態に遭遇して、その会話のなかで『行動経済学で◯◯という理論があって、こういう場合はこうなんだよ』式に先輩が答える)で教えてくれます。

蛇足ですが、この小芝居じみた小説?の体裁が、回りくどくてかえってわかりにくい(著者としては、知能指数の低い?若者でも気軽に読めるであろうことを想定したのかもしれないけど、見事に鬱陶しいだけになってる)のがちょっと残念

これまた蛇足だけど、クイズ形式にして、「こういうとき、あなたならどうする?」と問題を提示し、得する賢い選択をしたい読者を惹きつけ、

「選択肢Aを選ぶとこんなメリット、デメリットが。選択肢Bを選ぶとこんなメリット、デメリットがある。行動経済学には〜という理論があり、選択肢Bを選んだほうが、〜の点で得をするとされる」

みたいに、「賢い世の中の渡り方、意思決定の仕方のコツを教えまっせ」の体裁のほうが、単純明快だし面白いんじゃないかなぁ、なーんて思ったりもして(←素人が何いってんだよ、って感じですが)。


世渡りするうえでの賢い意思決定の仕方が、学べるかもしれませんよー?なーんて。

でもなぁ、これなら単純に、行動経済学の教科書そのものを読んじゃったほうが、話が早い印象も。

行動経済学の教科書(専門書)→この著者ならではの噛み砕き、アレンジ→読者

という情報の流れ、編集に占める「この著者ならではの噛み砕き、アレンジ」での、情報の平易化やエンタメ化が、(おそらく、狙ったつもりムンムンなのは伝わってくるんだけど)できてない感じが……。

あ、なんか余計なことばっか言ってますね。

目からウロコの素晴らしい体験、気づきが得られましたよー!!

と、書いておこう。
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