たいていのことは20時間で習得できる

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たいていのことは20時間で習得できるたいていのことは20時間で習得できる
(2014/09/20)
ジョシュ・カウフマン

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この著者の作品は、どちらかというと1冊目のPersonal MBAのほうが有名かもしれませんんね。
要は、勉強中毒である著者が、既存の時間とお金がかかるやり方でチマチマ学習するのではなくて、要領よく独学や集中レッスンで学問でもなんでも習得しちゃおうよ、ということを提唱するものです。

こういうタイトルの本はえてして、内容が「あぁ、やっぱり」的に付け焼刃ふうであることが多い印象を個人的には持っているのですが、この本はけっこうガチです。

急がば回れ、の諺じゃないですが、物事を習得するときには基礎が大事だという、誰でも聞いた事のある言葉を
「え、ここまでがっつりみっちり?」
というくらいに先にリサーチし、そのうえで、「じゃあどうすれば20時間でいっぱしのところまで上達するか」の最短ルートのアタリをつけて取り組む、という徹底した戦略的アプローチを採っています。

本の前半が「どうすれば20時間で物事をいっぱしのレベルまで習熟するか」のノウハウ解説になっており、後半はプログラミングやウクレレなど、実際に著者が未経験から始めてどのように習熟するうえでのアプローチを採ったかが述べられます。

前半は斜め読みすると「フーン」で終わってしまうし、後半は流し読みすると「あっそう」で終わってしまうのですが、

前半のノウハウにひと通り目を通した後で後半のほうを読み込み、「著者自身がどこでどのノウハウを使っているか」を面倒がらずに解き明かすように読んでいくと、物事をちゃっちゃとひととおりのところまで習熟するコツが掴めると思います。
(逆にいえば、そういう読み方をしないと、何も記憶に残らないで読書時間が無駄になると思います)



個人的に「へぇ~」と思ったのは、

質より量がすべて

ということです。

粘土細工の教室で生徒を

グループ質……学期末までに質の高い作品を1つ提出し、その出来映えで評価(≒一般的な評価)
グループ量……質は一切見ないから、作品が完成したら次々に提出してその合計重量が重ければ高評価

に分け、質と量の別の評価軸で授業を進めた逸話が述べられます。

結果、なんと「量」だけで評価したグループのほうが、「質(≒細工のうまさ)」が高くなったというもの。

この研究結果の引用を通じて著者としては、「質がどーたら、なんて言ってるヒマがあったらとにかく量をこなせ」と言いたいようですね。

個人的には、ある程度、同意できるところがあるなぁと感じました。

(頭でっかちの初心者の場合、『ヘンなクセがつくといけないから』とかなんとか懸念しておっかなびっくりになって、善かれと思ってわざとがむしゃらに練習しない人がいるんですよね(←もちろん、ほんとにそうなってしまう危険性は無いわけじゃないので、事前の基礎知識なりを万全にして、そもそも間違ったやり方で練習しないようにすることを著者は提唱しています)。でも、実際は人間ってよくできているもので、がむしゃらにでもなんでもやり続けると、いい意味で楽をしようとして、小脳のデータ収集とかもやるたびに進んでいって、それこそ『ある瞬間、突然、自転車に乗れるようになる』のと同じノリで、うまいことできるようになっちゃうものなんです)

ご参考までに。
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