年収10倍アップ霊的成長法

※このブログ記事は高名なスピリチュアルリーダーの講演を文章に起こしたものです。

みなさんこんにちは、自称・経済評論家(でも本業がパッとしないので自己啓発ビジネス本を書いたりテレビタレント化してシングルマザー業どうにか頑張ってます)の、亜々利 萬(ああり まん)です。

今日は皆さんに、この世で唯一のスピリチュアルな真実をお話したいと思います。
私が述べること以外の説を唱える自称スピリチュアリスト、ヒーラーなどと名乗る人間の言うことはすべてインチキだと思ってください。
なぜ他の人の説が嘘で、私の言うことだけが真実か。突然こう言われて戸惑う方もいると思います。が、その根拠は明白です。
皆さんは今日、この講演を聴きにくるために、いったいいくらの参加料を払いましたか?それだけの金額を稼ぐために、どれだけ苦労しましたか?……今日の私の講演を聴くために費やした金額そしてそれを稼ぐために投資した貴重な時間・労力。それに勝る価値のあるものが、この世にあるでしょうか。
自分を大切にすることは、エゴイストになることではありません。世界で一番、大切にすることができるのは自分自身なのです。自分自身をもっとも大切にした結果、あなたが自由意思で選んだたった1つの選択肢——もし皆さんが他のことをすると決めたら、ここにいないはずです。そう、今ここにいるという時間は、世界がどれだけ広かろうとも、どれだけ大勢の人がいろんなところでいろんなことをしていようとも、たった1つしかないのです。そして二度と訪れないのです——を、世界で一番大切にしなくてどうしますか。

自分を大切にしてください。……どうすればいいかわからないって?さっき言ったじゃないですか(笑)、私の言うことだけが唯一の真実で、他の人が言うことは皆インチキだと捉えることです。だってそうでしょう?ここにいない人の言うことには価値がないから、あなたたち1人1人はここに集ってきてくださったわけですもんね?

そのことを心に留めたうえで、今日の私の話を聞いてくださればと思います。

では本題に入りましょう。「年収10倍アップ霊的成長法」についてです。

スピリチュアルは低学歴の温床、という言葉を聞いたことがありますか。文字どおりです。スピリチュアルを信じる人、重んじる人に高学歴はいません。もしいるとすれば、何かの間違いで、来るべきでない学校に来てしまった不幸な人だけです。厳密にいえばそういう人は形式的には高学歴ではあるけれど、スピリチュアルを本気で信じているという時点で、頭のおかしな愚かな人間です。つまり中身は低学歴(爆笑)。

ではなぜ低学歴の人はスピリチュアルに惹かれるのでしょうか。
これは単純ですね。頭が悪いからです。糞と味噌の区別もつかないような低能な人間だからです。つまり、ありもしない幻を、迷信に過ぎないことを、あたかも本当のことであるかのように認識してしまう、現代社会の高度知的化についてくることができなかった哀れな存在なのです。

いま、私の話を聞いて腹立たしく思った人もいるはずです。というか、ここにいらっしゃる方は多かれ少なかれ、今の私の発言に対して、いい印象を抱かなかったのではないでしょうか。

それはどうしてだかわかりますか?もし今の私の話を聞いて少しでも腹が立ったということは、皆さんが低学歴だということです。

低学歴という病に蝕まれた危険な状態として存在しているということです!

皆さんは低学歴でも構わない、と思いますか?……本当に?……自信がありますか?

では、こちらのデータをご覧ください(註:学歴と年収の違いが書かれたグラフがスクリーンに映し出される)。

これでも低学歴でいい、と言えますか。
そちらの方、はい、あなたです。お子さんはいますか?いま何歳?……お金かかりますよね?お金が必要ですよね?なんの心配もないだけの額はお持ちですか?……あぁ、そんな恐縮しなくても。いいんですよ。そのために今日の講演はあるんです。皆さんを低学歴という貧困から救い出すお手伝いをするのが、私の使命ですから!

えー、ここで私が先ほど明らかにした、スピリチュアルは低学歴の温床、という真実を基に、このグラフを学歴と年収の関係から、スピリチュアルを信じる度合いと年収の関係に置き換えてみたいと思います(註:グラフが変化する)。

……おわかりでしょうか?

そうなんです。

スピリチュアルなんてものをマトモに信じれば信じるほど、年収は少なくなる

んです。

このことに気付いてください。

というか、インドで修行を積んでる行者をイメージすれば誰でも本来、気付いてしかるべきことなんですよね。彼らは物を持っていないでしょう?みすぼらしい身なりで、質素というにはあまりにみすぼらしい家に住んでいる。あれが、スピリチュアルを信奉した結果なんです。彼らの在り方を見るだけで、いかにスピリチュアルがインチキの幻に過ぎないか、おわかりいただけると思います。

まずはスピリチュアルなんて迷信を鵜呑みにする愚かさを捨ててください。

困惑した空気が流れているのを感じます。
たしかにそうですね。人は急激な変化、これまで信じていたことを覆されると即座には適応できないものです。第二次世界大戦の玉音放送のときもそうでした。いま私は皆さんにとっての天皇です。天皇が言った言葉を聞いているのです。受け入れるには時間がかかるかもしれませんが、いま最も大事なのは、皆さんは天皇、つまり神である私の声を聞いたということなのです。
神の声を受け入れることは古今東西、霊的な修行を積んだ人間にとっての大きな試練でした。
今、皆さんはその試練を目の当たりにしています。歴史の生き証人です。

まさに今!あなたたちは霊的な試練と向き合っているのです!

心理的抵抗を乗り越えて、混乱する思考を停止させて、私の言うことを信じることができるか。

それがつまり、あなたたちが神に誠実であるかどうかを、物理的な行動という事実の創出という手段によって、証明するチャンスなのです!!

周りの人を見渡してください。
みなさん1人1人が、試練を迎えた挑戦者であり、また同時に、他の人が試練を乗り越えたかどうかを見届ける証人なのです。

はい、ではここで、周りの人と1人最低5人まで、笑顔で握手を交わしてください。

もし無言で笑顔で握手するのが照れくさい人は、何か一言、挨拶を。そうですね、こんにちはでもいいですが、せっかくなので「ワンネス」にしましょうか。ワンネスを合言葉に、周りの人最低5人と、笑顔で握手を交わしましょう。

照れたり、心は引きこもって形式的にやるのだと意味がありませんよ?心から、本心から。いままさに握手をしようとする相手と出会えたという奇跡を神に感謝しながら、握手をするんです。
余計な疑いは捨てて。頭の混乱は忘れて。動揺する心の抵抗は握手をして分かち合う人類愛で洗い流してしまいましょう。

……はい、皆さん握手が済みましたか?おお、あそこは握手じゃなくて10人くらい?で手を繋いで輪をつくっていますね!そうですそれでこそワンネスです。素晴らしい!

さて、話を進めます。

……あぁ、やっぱり握手を取り入れてよかった。さきほどと比べて会場の雰囲気が全然違いますね。皆さんが私の話に心から耳を傾けてくださっているのがわかります。これなら私も、人類のなかで私のみが知りうる唯一の真実を安心してお伝えすることができます、この選ばれしエリートである人類のリーダーたちに。

先ほど私は、スピリチュアルを信じるのは愚か者のする過ちだと言いました。

では霊的な成長といった概念のすべてが嘘なのか。
というと、そうではないんです。おぉ、皆さんの表情に光が(笑)。

心電図に象徴されるように、私たちの体内は機械ではないですが、肉でできているだけで機械と同じような機能を備えています。このことは現代医学でも証明されていますよね。

この、微細な電磁的エネルギーこそ、科学的に正しい理解という意味での、霊なんです。
そしてそれは、「引き寄せの法則」と呼ばれる概念がスピリチュアルにありますが、概念としては正しく、電磁的に引かれあったり、反発しあったりします。

つまり霊的な成長とは、自分が放つ電磁的エネルギーをどれだけ洗練された、周波数の高いものにしていくかということに尽きるのです。この他のニュアンスでの理解はすべてインチキです。
私の言う意味合いで捉えるならば、「波動を高くする」という概念は正しいです。安心してください。

さて。

心電図などを撮ればわかる、ある種の電磁的エネルギーですが、常日頃からそれらを計測する装置を持ち歩くわけにもいかないですよね?

だからこそ、今の自分が霊的成長を実現できているかどうかの指標が重要になります。

霊的な成長を目に見える形で把握するため、先ほどのグラフをご覧ください。

スピリチュアルを信じる度合いと、年収が反比例するなら。

皆さんは正しい霊的成長を実現するという意味においては、スピリチュアルを適切に信じない生き方を歩む、といえることが推察できますね?論理的に妥当な類推といえます。

つまり、グラフはこうなるのです!(註:霊的成長と年収が比例したグラフがスクリーンに示される)

ここまで来れば話は簡単。グラフ、小学生でも読める内容ですよね?

そうです。

年収の額こそが、自分が霊的成長できているかどうかの最も信頼すべき指標

なのです!

考えてもみてください。
これだけお金こそがすべてという状態で回っている社会で、お金を稼ぐことができていない人間の言うことに、信憑性などありますか?
もしその人の言うことが真実ならば、なぜ真実に沿って生きているかどうかの指標であるお金がその人についてきていないのでしょう?おかしいですよね?(ここで観衆から顔をそらし意味深な笑みを浮かべ、向き直る)

これで、この世でもっとも信頼すべき「エネルギー」!の在り方が、お金だということがおわかりいただけると思います。
エネルギーですよ!?
エネルギー!こう捉えてください、お金のことを。エネルギーというだけで、信憑性がアップしますよね。真実味が増す感じがすると思いませんか?

そのエネルギーこそが、自分の霊的成長度合いをあらわしてくれるのです。
皆さんは、これまでのインチキという意味のスピリチュアルでなく、真実のスピリチュアルに生きたいと思いませんか?
それならば、過去生や輪廻転生など、科学で証明できないことを謳うスピリチュアルな理論・概念をすべて、「インチキ」というカテゴリーに入れて信じない、相手にしなくすることから始めてください。それこそが真のスピリチュアリストとして人類のリーダーたるにふさわしい生き方です!

お金という、エネルギー。

エネルギーを軸に霊的成長を捉えてください。

このことがわかっただけでも、今日みなさんがここに来た甲斐はあります。
長い長いインチキの呪縛から初めて、目を覚ますことができたわけですから。

では前半が終わったところで、休憩にします。

(休憩。会場のロビーでは講演者考案のオリジナルグッズが飛ぶように売れる。一番人気は招き猫の携帯ストラップ)

では後半の講義を始めます。

ここから先は、いかに霊的成長を実現するか、です。

まず大切なのは学歴。これがないと始まりません。
ただし、バブル時代までのような、単なるブランド価値としての学歴のことを意味していると捉えないでください。
学歴はなんのためにあるか。それは人脈のためです。

このことを知らない人が多すぎます。
ただ良い大学を出たぜ~と自慢するだけじゃ、何百万円という学費への投資には見合わないリターンだと気付いてください。

勘違いしないでくださいね?
私は何も、金儲けの方法を皆さんに教えたいわけじゃないんです。
カネがすべての世の中ですが、カネを稼ぐということを人生の中心に据えてしまうと、大切なことを見誤ります。
金を稼ぐだけでいいなら、アフィリエイトやってる低学歴と変わりません。
金の亡者になるようなことは、しないでください!

霊的成長の度合いを測る正確な唯一の尺度はお金ですが、霊的成長は何のためにあるのか、という視点を見失わないでいただきたいと思います。

ではなんのためか。

魂を歓喜させることです。

ここでいう魂は「猫の手も借りたい忙しさ」というような、比喩的表現だと思ってください。本当に猫の手を借りても、嬉しくないのと同じです。って、あっ!招き猫ストラップ!購入いただいたんですね!それはOKです(笑)。なんていいお客さんだ。

さて、比喩的表現としての魂の歓喜ですが、これは平たく言うと現世利益のことです。
魂というのは比喩に過ぎませんから、要は脳が喜びという感情を抱くかどうかで見るしかないんですね。

そもそも人間が「人格」と呼んでいるものは、本来は脳の電気信号のある種の配列が、あたかも人を人格と呼べるものがあるかのようにさせているに過ぎません。精巧なロボットができたとして、自然な話し方で喋り、搭載された人工知能による一定のプログラム演算に基づいて生きた人間との対話をしたら、それはもう人とロボットの会話ではなく、人と人、もっといえば人も肉でできたロボットですから、ロボットとロボットがまるで「会話」というものを第三者視点から見ればしているかのような言語発声行為をしているに過ぎないのです。

動物は本能に基づいて生きています。爪や牙を使って狩りをし、尻尾やくちばし、羽根などを使って巣作りや移動など様々なことを実現します。

人間の場合は偶然、動物とは違う二足歩行や言葉によるコミュニケーションといった特殊な方法を採るように進化してはいますが、根本を正せば、「そういうふうに進化した(ことで、他の動物とはワンランク違う存在であるかのような錯覚を覚える人がいないわけでもないが所詮は)動物」なんです。

このことは非常に重要ですよ?

旧来のインチキスピリチュアルがなにかと、人間を他の動物の一員では“ない”かのような捉え方を示唆してきました。この誤謬が長い歴史の中で人を不毛に苦しめてきたのです。

人は動物です。本能以外に人間を駆り立てるものも、生きる動機を与えるものも、生きる目的を与えるものも、存在しません。神はニーチェの時代に死にました(笑……会場からもはじめは遠慮がちに小さな笑いが起き、やがて全体に広がり大爆笑にまで進展)。

では具体的に、最高の現世利益としての喜びは何か。

お金を稼ぐこと?

いえいえ、それすら手段に過ぎません。

セックスです!!

それも、一般的な性交などに留まらない、できるだけきわどく、できるだけ一般的でない、個性的かつ独創的な性の在り方を体現するセックスです。

ここでSMプレイを思いました?
あれはある意味、伝統的なフェティッシュの1つではありますが、プレイをする者同士が役割を認識し、相手のニーズに応え、相手の歓びのために自分に与えられたSまたはMという義務的行為を忍耐力をもって遂行するという苦役が伴います。
無駄に真面目くさっているだけで、楽しめたものではありません(笑)。

ではどんなセックスがいいか?

わかりやすくいえばそれは、家畜プレイです。

二足歩行をやめて四つん這いになり、服などはもちろん着ない。
言葉を話すのも禁止。「ブヒ」でも「ワン」でもいいので、なんらかの動物の鳴き声を真似するか、獣のように唸ったりするのがよいのです。言語をやめることで、使い過ぎた脳をリラックスさせる効果があります。嘘もなくなります。鳴き声だけでやりとりをすることで、空気を読むスキルも飛躍的に高まります。お子さんが将来、職場でKYなどと言われることのないよう、家の中ではできるだけ早く、家畜教育に切り替えることを推奨します。
トイレの使用もやめてください。過剰な衛生観念は、人間という動物が本来培うべき抵抗力をかえって弱めます。素手で穴を掘り、そこに排泄し、埋める。おしりは気になるなら素手で拭いてその手は舐めて綺麗にするか、誰かに舐めてもらうとよいでしょう。
え?お尻を舐めるなんて汚い?何を言っているんですか。

最高のセックスの終着点はスカトロジーです。

恥ずかしがっている場合ではありません。ウンコですウンコ。ウンコを食いましょう。それこそが人類の進化のもっともわかりやすい形です。エコです。リサイクルです!
地球資源を際限なく浪費して枯渇させることをなんとも思わなかった前世紀までの愚かで野蛮な人類ではないのです。ウンコを食って全裸で風呂も入らず地面に糞尿を垂れ流しにして、言葉を話すのをやめ、ブヒブヒと鳴き声だけで会話する。

二足歩行に端を発する大脳の異常発達そしてそれに起因する言語や論理的思考力の獲得こそが、人を、人類を、この世界を、こんなにまで不幸で惨めなものにしたのです(講演者、途中で涙声になり、溢れる涙を抑えきれずにいったんマイクから顔を離し、ハンカチで涙を拭う)。

……失礼しました。

私が申し上げたことは、極端に聞こえるかもしれません。非常識に感じる人もいるでしょう。それも仕方のないことだといえます。人類はまだ霊的成長を望ましいほどには遂げていません。

でもまだ間に合います。

今の、高度な知恵を発達させ道徳などという思い込みにますます囚われゆく人類の進化の方向性を修正するチャンスなのです!

そのために!

学歴を身につけてください。
そして、選ばれたエリートたちの人脈になんとしても、潜り込んでください。
いえ、潜り込むなんて弱気じゃいけませんね。エリートたちをリードする気概を持って、人間関係の構築に臨んでください。

それこそが金を引き寄せます。
そして金こそが、魅力的かつ優秀な遺伝子を持つ異性を引き寄せます。
外見の良さにつられるのは低学歴。将来の「中身は高学歴」な皆さんはどうか、人をしかるべく望ましく、年収で選ぶようにしてください。
優れた一部の人間でなければ、糞尿を飲み食いするという高度な進化には耐えられません。
そこには強い意志と、どんな困難をも乗り越える気概が必要になります。

えー、ここまで話してきて、家畜プレイを体現するという現世利益の体験が人間の生まれて成すべき何より大切な使命だということがおわかりいただけたと思いますが、今も皆さんが1年じゅうプライベートで生活しているわけではなく仕事をしているように、切り分けは大切です。

仕事面で重要なのは、科学的発展に基づく医学の進歩です。
最終的には、たんぱく質の分子構成を原子レベルで自在に実現するテクノロジーの確立が期待されるところです。
この技術が実現すれば、どんな傷も一瞬で治すことができます。
癌化した細胞を切除して正常な細胞に置き換える、といった芸当も、一度抜いた永久歯を再びそこに生えさせることも朝飯前。それどころか、細胞の老化をも自在にコントロールできるため、人は老けなくなります。何百歳でも、健康なままで生き続けることができるようになります。

ね?スピリチュアルヒーリングなんかよりずっと信頼できるでしょう?

傷を治すだけでなく、ナノレベルで細胞の分子操作が可能になれば、DNAの配列を自在にデザインすることができます。
親の特徴がなんであろうと、瞳や髪、肌の色からアレルギーなど体質全般にまでこと細かく、設定することができます。当然の如く、遺伝的疾患という概念は世界から消え失せます!

どんな子供が生まれてくるかわからないのに、自分が親として産んだ人間だから無条件に愛する、なんて不公平・不平等・理不尽に私たち人類がこれ以上、耐えるいわれはないはずです。
人は誰を愛するかを決める権利があります。
どんな人を愛したいかを選ぶ資格があります。
つまり、どんな子供を持つかを遺伝子操作によって親が決めるのは、これまでの未熟なテクノロジーの時代には実現しえなかった、人類の悲願とさえいえるのです。

たまたま話の流れで愛という言葉が出てきました。
でもこれまでの私の講演を聞いた方であれば、愛と人間が呼んでいるものは、たまたま都合よく人間がそう呼びたい、エゴの、つまりは動物としての欲求の、せめてものデコレーションに過ぎないということは察していただけるのではないでしょうか。

愛をはじめ、喜怒哀楽から今こうしている間に頭をよぎる思考のすべては、崇高な理念や神の定義した恩寵などではなく、単なる脳の電気信号による錯覚なのです(大爆笑)。

だからこそ、信じられるのは自分のエゴだけ。
何がエゴか、を深刻に考える必要はありません。
動物的本能に従って、生理的衝動を何よりも優先し、その他の小賢しい思考のすべてを放棄したときに、自分がやりたいと思うこと。
それを実行に移せば、世界は理想郷となるでしょう。

不老不死が実現したならば、人類はもう二度と、「仕事」などという概念からは解放されます。

産まれたままの姿で、他の野生動物たちがするのと同じように本能に従って生き、あらゆる理性を捨て、家畜であるかのように生きるのです。

私の願いは、みなさん人類が本来の望ましい進化の流れから逸脱してしまうのを防ぎ、何が正統な進化の在り方かを示すこと。
そしていつの日か、人類が一切の「概念」を放棄し、目に見える確かな現実だけを見据えて、そう、目先の餌と性的対象としての他者とのセックス、それに排泄と睡眠だけを繰り返す獣として生きるようになること……人類がこれまで誤って発達させてしまった霊的なものについての認識、心理的感覚、意識人格による思考という病から解放することなのです!!

(講演者、感極まって少しの間、ハンカチに顔を埋めて、泣く)

……失礼しました。

最後に、これまでの長ったらしい話を端的にまとめたスローガンを提示して終わりたいと思います。
これまでの話が難しすぎて理解できなかった低学歴も、このスローガンさえ最低限、覚えて、常に心に留め、このスローガンに則して生きれば、正しい霊的な進化を辿ることができますよ。

ではスローガン、行きますね!(註:スクリーンにスローガンが大きなフォントで表示される)

・損得で考える(≒金こそが最高かつ唯一の物事の価値を決める指標)
・乱交万歳(≒セックスこそが最高かつ唯一の人間が経験すべき歓び)
・徳の撤廃(≒動物的本能のみに則して生きる、獣としての原点回帰)

このスローガンさえもを覚えられない人は、頭文字だけでもまずは覚えてください。そうすれば連想でどうにか思い出せます。

まずは、頭文字から。

そ・ら・と

短い言葉ですから、毎日の生活のなかでお祈りのように唱えるクセをつけてください。

では会場のみなさんで元気よく、エイエイオーのリズムで腕を振り上げて、頭文字を高らかに唱えてこの講演を締めくくりたいと思います。

行きますよ?恥ずかしがらずに、大きな声で!!

そ・ら・と!!

ありがとうございましたーーーーーーーーーーー!!!!!!

(会場は割れんばかりの大拍手がいつまでも鳴り止まない。感激の涙にくずおれたり、互いに抱き合って歓喜に打ち震える観衆たち。はやくも衣服を脱ぎ、全裸になって床に四つん這いになりブヒブヒワンワン動物の鳴き声を発しながら乱交を始めるグループもいる。講演者はうやうやしく自己満足的に大袈裟なお辞儀をして、会場の袖に退場)
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