論理トレーニング

ご存知ですか?
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新版 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)新版 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)
(2006/11)
野矢 茂樹

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論理トレーニング101題論理トレーニング101題
(2001/05/15)
野矢 茂樹

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カウンセリング型の、いわゆる「掘り下げ」をすることになるようなヒーリング、対話形式のなんらかのセッションに携わる方にとっては、(かなり高度ですが)スキルアップに大きく貢献しうる「問題集」だと思います。

この本の内容はいわゆる「論理的思考力」を鍛えるための問題と解説が列挙された、まさに論理力ドリルとでもいうべきもの。

論理の問題というのはたとえば「この世に動物が犬と猫しかいないとして、ここに1匹の動物がいる。それは犬ではない。では何か」というような体裁の、クイズのようなもの。

ちょっとこの例題を解いてみましょうか。

この世の動物が必ず犬か猫しかいない。そしてここに動物が1匹いる。……この時点で、答えは「犬」か「猫」しかありえないということがわかるでしょうか。
そして、「犬ではない」となったら、消去法で残るのは「猫」ですよね?

こうした、論理に則して物事を考える方法論について、問題集の体裁をとりつつ解説してくれるのが、上に挙げた書籍群です。



自分のことを棚に上げて偉そうなことを言うようですが、一見アタリマエに見える論理的なものの考え方ができてないから、クライアントの話を整理できず、ヘンテコリンな受け止め方をしたり、的外れなほうへ考えを及ばせてしまうプラクティショナーはわりといます。

それって、論理的に相手の話を聞いて、自分の頭のなかで相手の話をフローチャートにまとめることができていない人なんですよね。

ただ漠然と、直前に聞いた単語で自分にとって印象的だったことだけを強く覚えていて、そこからイメージを拡げて最初に思い当たったことを(無責任に)言う。
……こういう、愚にもつかないおしゃべりみたいなことをしていて、実のあるカウンセリングやヒーリングセッションができるでしょうか?という話です。

もちろん、たとえばシータヒーリングのように、プラクティショナーが自分の頭で思いついた意見をセッション中に差し挟むべきでない類いのモダリティは、いくつもあるでしょう。
ただその場合であっても、あらかじめ普段の自分の頭に、論理力をしっかり入れておくのとそうでないのとでは、違いが出ます。

チャネリングや霊視によるリーディングをするとはいえ、よほど「ただトランス状態になってうわごとを口走ればそれでよい」モダリティ(←いまどきあるんでしょうか。シャーマンの予言とかならそれでいいのかな)ならそれで済むかもしれませんが、相手の話を聞いて、相手の要望に応えうることをきちんと言葉で解説して提示するという局面が求められるなら、論理力は必須。
だとすれば、それこそトランス状態やチャネリング状態になってもなお、言葉で何か文章を言う(≒言う前に頭のなかでメッセージを言語に翻訳して文章をつくる)際にも自然と活きるほどしっかり確立された論理力が必要……だと思いません?

冒頭に挙げた本は、ちゃちゃっと読めるものではない(かなり手強い)し、さらっと流し読みしただけでは中身をほとんど理解できないと思います。
でも、ちんぷんかんぷんでまったく何が書いてあるのか、じっくり読んでもわからない……というほどでもないと思います。

本の内容をしっかり理解して、他人に講義して教えることができるくらいまで、読み込むことをおすすめします。

P.S
この本を読んだから即、セッションの実力が超・向上する!とも断言できないと思います。
この本に書かれているような論理の基礎知識をもとに、実際にクライアントの話をきいて、その内容を知識で学んだ概念ごとに整理し、相手の話のフローチャートを頭のなかでつくる……という練習を重ねることが不可欠かと。

ただ、裏を返せば、そういう練習を重ねれば、ただがむしゃらに数だけこなす(わりに実力が伸びている実感がない)状態からは脱却できるかと。

ご参考までに。
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