世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと

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世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと (王様文庫)世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと (王様文庫)
(2013/09/27)
トニー野中

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偏りなくまんべんなく、いわゆるミリオネアマインド、お金持ちの心得といったものをまとめてあります。

文章がカタくないので読みやすく、こういうジャンルの本をまだ全然読んだことがないという人の入門には最適かも。

ただ、総論をざっとまとめただけなので、こまかいテクニック?は別途、学んで行く必要があるかもです。
(また、お金持ちはこう考えます。こういうことはしません……と書いてあるだけで、なぜそうなのかの解説があったとしてもさらっとしか書いてないので、なかには『?』と思う読者もいるでしょうし、また『役に立たない綺麗事』と感じて不快に思う人もいるだろうなぁという印象)

また、今現在、生きるか死ぬかの貧困の瀬戸際……という状況にいる人にはさすがに、特効薬として効くというよりはむしろ、邪魔なだけかも。
(運動などのトレーニングも基本的健康があってこそであって、病気のときにはトレーニングなんかしないでしかるべき休息なり治療を受けるなりして状態を改善せよ、ってのと一緒かも)

とはいえ、わんさとあるこの手の本のなかでは、良質な情報がコンパクトに詰まっているので、ほんとに気軽に読めるし、おすすめです。

(陰謀論者的なところがある人は『はぁ?あの悪しきロスチャイルドを褒めている!?こいつは悪党じゃあ〜!』となってしまったりするのかな。ただ、この本を読んで掴むべきは、べつにロスチャイルドがいかにすごいかでもあくどいかでもなくて、たまたまロスチャイルドの血を引く人たちも含めた、お金持ちの考え方だと思うんだけどなぁ)

(ちなみにですが、ロスチャイルドをはじめいわゆるお金持ちの血脈に生まれた人たちを見ると、本人たちも『なんかよくわかんないけどウチには莫大な財産があるらしい。そして、金持ちにふさわしい人間になれるよう努力するのが望ましいらしい』みたいな感じ。『とりあえずおばあちゃんから、『あなたもこの家の末裔として、名に恥じないようにしなさい』とか言われるけどよくわかんないー』という若者が大半ですし、子供たちに『うちの血を引く以上は、こうあるべきなのです』と言ってる親たちでさえ、『なんでか知らないけど、ウチはそういうことになってるから』という考えしか持ってなかったりするんですよね)

(あと、これはなにもロスチャイルド家だけに限ったことではありませんが、超大金持ちの家に生まれた人たちは、潜在意識のどこかで『自分たちは他の人がお金がなくて苦しむような悩みをもたない分、もっと別のことで苦しまなければ人間的に成長できない』と思っていることが多く(←もちろん本人達にも自覚はないことがほとんどで、掘り下げてはじめて見えてくる類いのBeliefです)、それが身体障害者の子孫が高い確率で生まれるといった、金持ち特有のイシュー的状況を生み出す図式につながります)



余談ですが、こういう本を読んだとき、気持ちや考えだけが先走ってしまって、たとえばそれこそ月の手取り18万円みたいな派遣社員やってる人が、突然に大風呂敷を拡げてしまったり、自分が凄い人間だから近い将来は大金持ちになってやるぜみたいに気を大きくもってしまうというのがサイアクです。

会社の同僚に向かって「あれぇ?金持ちになる秘訣を知らないのォ?」と知識をひけらかしてみたり、地道にコツコツ的な生き方をしている人に向かって「ショボいねー」的に上から目線で横柄なもの言いをするようになったり。。。

こういう金持ち本はそれこそエッセンスだけ抜き出してまとめた体裁のものが多く、しかも万人受けするような「いいトコどり」の情報ばかりを編集してピックアップしてあるもの。

実際にその有様を体現するとなったら、本に載っていない「都合の悪いような状況、そういう状況にいるときに苛まれるストレス」といったものに対処せざるを得ない場面もあったりします。

また、金持ちの状態でいつづけられる人というのはある意味では「運気サーファー」上級者であり、日々の運勢の波を乗りこなして行くことが求められます。

テレビのバラエティ番組でスポーツ選手が出演して、面白おかしいトークを繰り広げたりしますが、それだけを見て「いいなぁ、俺もスポーツ選手になろうかな」と思うとしたら、甘過ぎですよね。こういう晴れの舞台以外の、日常の大部分を占める地味かもしれない修練だったりの日々をこなしてこそなわけです。

金持ち本で金持ちマインドを培うのと、具体的に金を稼ぎだすだけのスキルを磨く&仕事の現場で発揮するのは、車輪の両輪のようなもの。

どっちかだけだとバランス狂う印象があります。

あと、金持ちの心得といってもステージ別に大事なものは違ってくる印象。
本になってるようなのは、本にするだけあって、「超金持ち」のレベルなんですよね。

それをいきなり、庶民的な経済状況にある人がそのまま真似るというのも、有効でなかったりする。

一口に金持ちマインドといってもその段階ごとに大事にすべきマインドは異なってきます。
ただ、「自営でそこそこ食えてるレベル」とか「大企業に勤めながら個人的にシコシコ投資も頑張って不動産賃貸収入までゲットしちゃうような小金持ちレベル」とかになると、(地味でネタになりにくいから?)出版もされにくく、情報としてそもそも出回りにくいだけなんですね。人によっては、超大金持ち向けのマインドではなくて、それより前段階の金持ちマインドを持つのがふさわしい、ということは往々にしてあると思います。
(そして超大金持ちの『前段階』にいる金持ちマインドは、本などになりにくいからこそ、人と交流して得るしかない。まさに今そのステージにいる人たちとの人脈をつくり、その人たちの間で口伝で流布&継承されている情報を得て、自分の生き方に取り入れるというフィールドワークが欠かせないわけですな)

今の自分は、この金持ち本のどこをどう、どのくらい取り入れるのがベストだろう?

という視点は、持っていたいものですな。

P.S
超大金持ちから話を聞いてまとめた本というのは、本の著者がどれだけ純度100%に近い形で「超大金持ちから聞いた話」を文章に起こせるかがキモだと思います。

そしてたいていの場合、残念ながら本にまとめる段階で、著者自身が超大金持ちの考えを純度100%では取材して受け取れていなかったり、あるいは文章にまとめる段階で自分の考えを混在させることで意味合いが変わってしまうものです。

著者の解説とは別に、「なぜ大金持ちはそういうことをするのか(orしないのか)」を、自分の頭で考えてみたり、自分自身が超大金持ちたちに直接聞いてみなきゃ、というような余地は残しておいたほうがいいかと。よっぽど著者の論旨が完璧だと信頼できる場合を除いては、著者の解釈を絶対の真実として受け止めないほうが、いいような……?
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