姥捨山(うばすてやま)リゾート開発計画

インドに行ったときのこと。

日本語がペラペラな現地ガイドと速攻で仲良くなり、観光名所巡りをやってもらったのですが、そのなかで寺院のような、学校のような、まぁとにかく大きい建物の前に連れてこられました。

「これは何?」

とガイドに聞くと、

「女の人を捨てるところ」

と。

はぁ?

詳しく聞くと、日本でいう「姥捨山(うばすてやま)」に相当するらしく、要するにトシをとったり怪我や障害を背負って家族が面倒を見るのが嫌になった女性を送り込む「ホスピス 兼 老人ホーム」という位置づけとのこと。

一般の老人ホームやホスピスと違うところは、「ここに入る女性は、一切の家族・親戚から縁を切られ、二度と会うこともなく死んで行く」という点。

ちょっと面食らったのですが、中を見学させてもらえることになり、建物のなかへ。

すると、明るい&賑やか!!

べつに今もう病気だったり死ぬ寸前ですというわけでもなく、元気でピンピンした中高年の女性たちが、それこそオバチャンパワー全開で、建物のそこかしこで好きなだけ井戸端会議してるわけです。とても、家族や親戚一同から縁を切られて死ぬまでここで生きるしかない悲劇的状況とは見えませんでした。

もっと衝撃的だったのは、女性たちがそこまで高齢というわけではなかったところ。せいぜい40〜50代ではないでしょうか?
おそらく欧米や日本のようにスキンケアに充分なお金をかけることができているわけでもないだろうから、実年齢より老けて見える人が多いはずなのに。それでも、こんなにまだ若いなんて。

「どうしてまだ元気なのに、ここへ……」

とガイドに聞くと、いろいろ事情はあれど、夫が先に死んで単純に遺族から疎ましがられたとか、カーストがちょっと低いから結婚という最後の砦がなくなると親戚たちの間で居場所がないとか、女なんて役に立たないタダ飯食らいだから要らないと判断されたか、わりと「ちょっとしたこと」な印象。
(でもそれがこの人の家族の間では、人1人と縁を切るほど重大なこと、、、なんだろうなぁ)

ちょっとだけ部屋も見せてもらったのですが、まさに激安バックパッカー向けゲストハウス同然。2段、3段ベッドが部屋じゅうところ狭しと並んでいたり、「修学旅行の大部屋」や「公園の花見」状態で各自がなんとなく布団を敷いて縄張りを線引きしてぎゅうぎゅうにひしめいていたり。

施設の運営費用がどこから出ているのかは詳しくは聞きませんでしたが、この施設に女性を入れる家族が負担する(といっても縁を切るんだろうから入所時の一時金だけか?)とか、宗教法人かどこかがボランティア的にやってるのか……。

なんにせよ、静かな衝撃でした。

しかもこの思い出は私のなかで、「かわいそう、悲惨、酷い」というネガティブなものではなくて、ある種の理想ともいえるポジティブさで記憶されました。



はー、あいかわらず前置き長いね。

で、1つの野望?ただの憧れ?非現実的な望み?として、

姥捨山つくりてー!!

と思ったのです。もちろん、私自身も住むという前提でw

いいじゃない、

「おひとりさま」シングル老女(未亡人もOK!)たちがひしめきあって集団生活して臨終までの時間を楽しむ

って。
(言葉だけ見ると、究極の負け犬人生ぽいのがさらにアガる!!)

まぁ、戯れ言ですけどね。
(それともほんとに実現しちゃう?)



そういえば、女向けじゃなくてゲイ向けだけど、「ゲイ専用の老人ホーム」を題材にした、こんな映画もありましたね。
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