ほんとうの音楽を目指しましょうよ

以前、二胡を習っていたときに、先生から言われたこと(で、印象に残っていること)。

「間違えてはいけない、はやく上手になりたい、難しい曲を
弾けるようになりたい、ほかの人が1年かかるところを
1ヶ月でなんとしてでも早く上達したい…というのは間違いです。
私も長年、二胡を教えてきて、そういう生徒をたくさん見て
きました。でもそういう人は皆、ある段階まで来ると必ず
うまくいかなくなって辞めてしまう。

そもそも音楽ってなんですか?楽譜どおりに音を奏でることが
できればそれで成立するものですか?違うでしょう。
今のあなたは、確かに間違えずに難しい箇所も速いテンポで
きちんと弾けた。でも、その曲を、その音を奏でることで
あなたが誰に何を伝えたいかがまったく伝わってこない。

ほんとうの音楽を目指しましょうよ。

プロとして人前で演奏するとか、それでお金がもらえるとか、
誰かからうまいと褒めてもらえるとか、そんなことはすべて、
ほんとうの音楽という意味では重要ではありません。

たとえば、年老いた人間が一人、いるとしましょう。
その人はどんな人生を歩んだのだろうか。何を考えて生きて
きたのか。そのときもし、どんな簡単な曲でもいい、その
老人が心をこめてほんとうの音楽を奏でたとしたら、どれだけ
言葉を並べるよりも雄弁にその人の人生がどうだったかが
伝わってくるはずです。

一言も語ることなく、その演奏で自らの人生すべてを顕わす。
そういう演奏ができるようになるために練習してください」

ただそれだけなんですけど。
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