2012年07月

「プロのヒーラーになりたい」その発言、どこまでホンモノ!?

いったん没にした原稿ですが、「単に辛口にあたりまえのことを言っているだけの、説教がましいの一言につきる話」だよと前置きして、載せてみます。

物好きな方だけ、お読みくださいw



ヒーラー養成セミナーをやっているからか、
「プロのヒーラーになりたい」
という人にも多く接することがあります。

わりと同業者(=ヒーラー養成インストラクター)たちは、ポジティブに明るく、背中を押すように笑顔でうなずきながら

「きっとできるよ!なれるよ!」

と応援する人が多いように見受けられるのですが、私は良くも悪くも、「ふーん」と無関心に受け流すようにしています(というか、そうするクセがついてしまった。それが一番、自分としてもがっかりさせられないで済むので)。

というのも、ヒーラーになりたいと鼻息荒くしたり興奮で頬を赤く染めて目をキラキラさせる人のほとんどは、

プロのヒーラーの厳しさを知らないで夢見がちに憧れているだけ


だからです。

医者や弁護士のように世間で難しい資格認定などが確立されていない分+野球やサッカーなどのスポーツ・芸能関係の職種(俳優/歌手/ダンサー/楽器演奏者etc)のように業界全体の競争がまだ激化していない分、ある意味、「はーい!私、いまからヒーラーでーす!」と名乗りを上げればその時点でプロといえなくもないんですね。

だけれどそれは、ラクして稼いで食って行けるようになるという意味ではないことを、うまくイメージできてない人が多いんです。
独りよがりに人助けをしたつもりになって、「私って善い人〜♪」という自己満足にうっとり陶酔してストレス0でこなしていける仕事かどうか、よくよく想像してみてもいいのでは?と思います。
(『思いっきり精神状態が荒れた状態の自分自身がもし客として来たら相手できるか?』を想像してみるといいでしょう。しかもそれが一回限りではなくて、1日に何人も、それが何年も働き続ける限り続くと想像してみてください)

で、プロ活動を始めてそれが軌道に乗らなかったり、手に負えないクライアントが来てショックを受けたりストレスを抱えたりすると、すぐ嫌になって投げ出そうとする。
(大半はそこにすら到達することができず『ほんとはプロとして活動したいんですけどぉ〜、まだ決意が固まらなくってぇ〜』とモジモジしていつまで経っても次の一歩を踏み出せずにいることが多いんですけどね)

そのくせ、「自分の根性と実力のなさでプロのヒーラーの道を挫折する」という事実を自分自身で認めたくないから、別の理由を探す。

いちばん多いのは、「ヒーラーという仕事なんてそもそも、素晴らしいものではない(だから私が目指すに値しない)」という負け惜しみ。

自分がヒーラーになるのがorヒーラーとしてやっていくのが怖いから、実力や意気地がないから、それを認めたくなくて、

「だいたいスピリチュアルヒーラーなんてインチキ同然じゃん?言ってみれば詐欺師でしょお?」

「○○さんとか△△さんみたいな実力もない酷い人がプロのヒーラーだと名乗っちゃう時点でどうよ、って感じ。ああいう人たちの同業者になるなんて考えたらゾッとする」

「最初はちょっと興味あったけど、学んでいくにつれて『違うなー』と思えてきちゃって」(←これは本当にそうである場合もあるので、もしほんとにそうなら速やかに方向転換すべきでしょう)

「なんかもう、ヒーラーになる気がなくなっちゃった。ヒーラーになりたいという気持ちが消えた」(←これは、なまじっか『ヒーラーになりたいです!』と熱く言ってきた受講生の口から聞くと、その人を教えたインストラクターはがっかりするようです。『俺がお前を教えるのに費やした時間と熱意を返せ!これまでの俺の気苦労を賠償しろ!』と怒鳴りたい気持ちだと言ってた同業者もいましたっけw←私がヒーラーになりたいと熱く語る人に『ふーん』と冷淡なのは、まさにこの憤りを自分自身が抱かなくてすむように、という保険だったりします)

というふうに、ヒーラーのことを悪く言うんです。
(私自身、『ほんとはヒーラーになりたくて仕方ないけどいろんな理由でそうなれていない』という思考を抱えた人から、思いっきり嫉妬に満ちたイヤミをネチネチ言われたことが独立当初はよくありました←最近はまずもって言われることがなくなりましたが)

次に多いのは、「周囲のサポートが不十分だった/逆境に置かれたため自分の実力を充分に発揮することができなかった」などの、“自分の失敗を他人のせいにする”系。

いちばん身近でよく聞くのはやっぱり、

「自分が選んだインストラクターの教え方がよくなかった」

「夫(または妻、子供、親、友人、職場の上司同僚部下などなんでも)がこういうヒーリングを学ぶことに反対していて、いまひとつ自分が落ち着いてヒーリングを学ぶ環境にいられなかった」

というもの。
これってね、そりゃそうだお気の毒に、という側面もたしかにあるっちゃあるんですが、想像してみてくださいよ。
「通っていた塾の講師の教え方が悪かったので志望校に受からなかった」
「家族が受験に反対で、いまひとつ勉強に身が入らなかったから志望校に落ちた」
と自分を正当化する学生がいたとして、ほんとにそのとおりだねアンタは悪くないよ、と100%思えますか?って話。

「もし現実がこうなっていたら成功できていたはず。なのに〜」という、仮定の話をしちゃうんですね。
独立して食って行けるようになったヒーラー全員が、申し分なく追い風で欠けたところのない、何一つ不満を抱かずに済む境遇にい続けることができたとほんとに信じてるんでしょうかね。

独立して軌道に乗るまでは(乗った後も!?)みんな多かれ少なかれ、障害となるような出来事は放っておいたらなにかと生まれてくるなかで、その障害を取っ払うなり、次に障害が発生しないよう予防策を講じたり、家事やら子育てやら会社員生活やらと両立させたり、いろいろ苦心しながらどうにかこうにかやってるもんだぜぇ?
(これって、『もし私が幼少期から最高の教師に恵まれて雑事や家族のトラブル、学校の行事や友達とのイザコザなどに一切、邪魔されることなく存分に勉強時間がとれていたら、どんな難関大学にだって受かっただろうに』と言うのに似てると思います。そこまで万全な環境だったら誰でもそうだろうよ、というw)

他の職業と比べて、ヒーラーになるのは簡単だと思ってるなら、いますぐヒーラーになるのをやめな、と言いたいです。

あと、ちょっとストレスフルな出来事に遭遇したくらいで立ち直れないほど凹んで逃げ出す奴・被害者意識に陥ってああだこうだと屁理屈をこねて自分を慰めてもらおうとする奴も。



そもそもヒーラーという職業に就くということ自体、人それぞれの「(今回、人間として生まれておこなうのが望ましいとされる)神聖な計画」が違うんだから、ヒーラーになるのが幸せとは限らないし、そもそも万人に平等にヒーラーになるチャンスが訪れるというわけでもなかろうに。
(というか、理論上はチャンスは平等なんだけど、『今回は〜として生きる』という意向がヒーラー以外の方向を指していたら、自然とヒーラーにはならないように運命が流れていくはずってことね)

うまいこと成功できてる奴だって、100%実力か?と聞かれたらそうともいえず、大ざっぱにいえば

運と縁

でヒーラーになることができてる(≒今回のその人の神聖な計画が、ヒーラーになるのを良しとする方向性を示している)だけかもしれなくて。
また、ヒーラーになることができたことが、その人にとって幸せで素晴らしいことかは甚だ怪しかったりもして。
(しかもそのキャリア自体、一生、順風満帆なまま続くとも限らなくて!)

だから、ヒーラーになろうといくら努力しても、それが解消すべきイシューによって生じてる原因というわけではない(=改善の余地がない)場合は、

「どうやらこの方向性は、私の進むべき道と違うみたいだ」

と割り切って別の方向性に目を向けるのがいいんじゃないでしょうかね。。。

(実際、スピリチュアルヒーラーとしての実力に限界を感じた人が、潔く別の業種に転換した途端に大ブレイクしたという話はゴロゴロありますし)



厳しいこと書いちゃったかもしれませんが、これってヒーラーに限らず、どんな仕事でもそうですよね。

ただ、ヒーラー業界はなぜか、インストラクターに対して受講生側が勝手に

「あなたを見て、ヒーラーは素晴らしいと感じたからこそ目指したのに。うまくいかない。酷い目に遭った。どうしてくれるんですか。私がプロになって活躍できないのは、あなたの指導が悪いからじゃないですか?」

などとインストラクターのせいにする風潮が顕著(しかも、それを当然のことだと思い込んでる人が多いっぽい)な気が。

あと、

「いくら頑張っても、できないんです」

という愚痴や泣き言に、インストラクターや周囲の人が耳を貸してあげなきゃいけないっぽい雰囲気がすぐ漂うのもユニークですね。
(そして『頑張っている』と言う奴のほとんどが、たいした努力をしていない)

他の職業(養成)だったら、できない奴は誰にも構ってもらえずに消えるしかない。それどころか、弱ってると周囲に見抜かれたら格好の「ライバル減らし」のターゲットになって、足を引っ張られてボコボコにされて潰されて終わり。そうなっても文句が言えないのが普通なのにね。何を甘いこと言ってんだろ、と私は(マスコミや芸能界の一端を覗いてきた者として)思うんです。

この「言い訳が許される。できない自分を構ってもらえて当然」って認識は、プロとして成功するうえでは、罠ですからね。
いくら誰かを非難しようとも、泣き言をいって慰めてもらおうとも、それはその人がプロになっていくことには何ら貢献しえないんです。
そのことに気づかないで、ずっと誰かの非難や愚痴を言うほうに時間と労力を費やしてしまうのがどれだけ自分にとって損なことか。危険なことか。

人間1人(家族がいるなら2人以上!)が食って行くだけの収入を仕事で得るって、どんなにラクしても限度があると思うんですね、特にいまの日本社会では。

みんな割のいい仕事は欲しい。
ホワイト企業(=ブラック企業と対比される、待遇のいい会社)に入るために若者はいまだに必死こいて受験勉強してブランド力のある難関大学を目指したりしてるわけで。
オトナだって、司法試験なりその他いろんな資格で専門家として認定されたり、会社で出世を目指したり起業したりと死に物狂いになってる。

ヒーラーは、そういう人たちと比べて、ラクしてなることができて一生ウハウハで食って行ける職業ってわけじゃ、ないですからね。
(と、先輩面して偉そうに言ってみる)

P.S
読み返してみて思ったけど、「ヒーラーはラクしてウハウハに稼げる」と認識してる人のほうが、少ないのかなぁ?
自分がたまたま、シータヒーリングの隆盛トレンドに乗っかる形で独立したからそう感じるのであって、世間的には「ヒーラーは貧しい。食って行けるだけの稼ぎを得るのは大変だ」という認識のほうが強いもんなんでしょうかね。

P.P.S
ここでは「なんの努力も工夫もせずにラクして独立してたんまり稼げるようになると思うなよ」と言っていますが、工夫や努力の仕方によっては、最低限度の苦労だけに留めて、比較的ラクに営業活動を軌道にのせることは可能だと思いますし、むしろそうできるよ!と啓発していきたい意向が私にはあります。
ただ、その「努力や工夫の仕方」を実践せずに、「そのままの方法でやっちゃうと苦労するよ」というやり方で突き進んでるにもかかわらず「ラクしてちゃちゃっと成功できるはず」と思ってる人に釘をさしてるだけですので念のため。

ラクにうまくいくには、それ相応の知識と技術、それを実行に移す行動力(+いったん行動を始めたら成果を掴むまでやめずに続ける意志の強さ)

が必要だよ、ということが言いたいんですわ。
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